USENは2011年5月9日、クラウド型ビジネス・アプリケーション・サービスとモバイルインターネット接続サービスを軸としたBCP(事業継続計画)支援ソリューションを発表した。オフィスが被災したり停電したりした場合でも社内システムを継続するためのクラウド利用や、電話回線が不通になった場合の連絡手段確保など、今回の東日本大震災を受けてBCPを見直す企業のニーズに応える。

 今回発表したBCP支援ソリューションは、米Googleが提供している「Google Apps for Business」を利用したUSENのビジネス・アプリケーション・サービス『Business OffiSuite 「Google Apps」』と、イー・モバイルのサービスを利用したモバイルインターネット接続サービス「モバイルアクセス Type EM」を活用して、自然災害や停電などへの対策を講じるというもの。

 自社サーバーの破損や水没によるデータ損失を回避するためのGoogle Apps利用や、固定電話と携帯電話が不通になった場合の安否確認や業務連絡の手段としてモバイルインターネットを利用することなど、2つのサービスを使った事業継続・リスク回避の対策を提案する。

 今回USENは、5月31日までの期間にBusiness OffiSuite 「Google Apps」を契約する顧客が利用できる特別プランを用意した。

 まずはBusiness OffiSuite 「Google Apps」の初年度使用料を1割引きで提供。さらに、 緊急時のみにモバイルインターネットを利用したいユーザー向けに、通常は月額固定料金が発生する「モバイルアクセス Type EM」を、通信を行った月だけ料金が発生する料金体系で提供する。モバイル通信を利用しない月には料金がかからないため、通常時はコストをかけずに非常用のモバイル通信環境を整備できる。