MMORPG(Massively Multiplayer Online Role-Playing Game)などのネットワークゲームサービスを提供しているエヌ・シー・ジャパンは2011年4月28日、東日本大震災に対する義援金として、当初予定していた5億円を大幅に上回る6億3000万円を寄付したことを発表した。

 同社は3月17日、地震が発生した3月11日から1カ月分の予想収益に相当する5億円を義援金として寄付することを発表していた(関連記事:エヌ・シー・ジャパン、1カ月分の予想収益に相当する5億円を震災向けに寄付 )。ところが、4月12日に実施した定期メンテナンス前までの収益を集計したところ、予想を上回る「6億2872万5000円」に上ったことが判明、これを全額寄付することを決めたという。

 エヌ・シー・ジャパンでは、上記収益に社員から集めた義援金127万5000円を加えた合計6億3000万円を4月27日に電信扱いにて日本赤十字社に寄付したとしている。さらに同社は、(1)被災したネットカフェ事業者を対象に、事業再開および継続支援としてパソコンの無償貸与や店舗内備品の助成、サービス利用料の免除(2月から4月までの3カ月分)などを実施する、(2)被災地域(茨城県、宮城県、福島県、岩手県)に住むユーザーに対してゲームの1カ月プレイ無料チケットの発行やゲーム内アイテムの配布などを行う---という二つの追加支援策を実施することも合わせて発表している。