グーグルは2011年4月27日、企業向けアプリケーション群「Google Apps」の利用条件を変更すると発表した。従来は50人だった無償版の利用者数制限を、5月10日からは10人へと縮小する。11人以上の企業や組織は、有償版の「Google Apps for Business」を購入しなければならなくなる。変更の対象は新たにGoogle Appsを使い始める顧客企業や組織だけで、既存の顧客企業や、教育機関には適用されない。

 併せてグーグルは、有償版の料金プランも変更する。従来の1ユーザー当たり年額6000円というプランに加えて、同月額600円というプランを用意する。従来の年額払いの料金は、1カ月当たりに換算すると1ユーザー500円となるので、新規の月額払いを選ぶと利用期間によっては割高になる。

 新規の月額払いでは、顧客企業は月末にユーザー数分の料金が自動的に課金される。新規の顧客企業に対して、前払い課金も実施しないようにする。有償版の料金プランに関する変更は、今後数週間の間に実施する。