米Amazon.comが米国時間2011年4月26日に発表した同年第1四半期の決算は、売上高が98億5700万ドルで前年同期の71億3100万ドルと比べ38%増加した。純利益は2億100万ドル(希薄化後1株当たり利益は0.44ドル)で、前年同期の2億9900万ドル(同0.66ドル)から33%減少した。

 営業利益は3億2200万ドルで、前年同期の3億9400万ドルから18%減。営業利益率は3.3%で2.2ポイント低下した。営業支出が95億3500万ドルと同42%増えている。

 事業別の売上高は、本やCD、DVDなどを扱うメディア部門が39億6000万ドルで前年同期比15%増。家電・日用品部門は55億9000万ドルで同59%増えた。地域別の売上高は、北米(米国およびカナダ)が同45%増の54億7000万ドル、海外部門(英国、ドイツ、日本、フランス、中国、イタリア)は同31%増の43億9000万ドルとなった。

 Jeff Bezos最高経営責任者(CEO)は、「この3カ月間我々はKindle with Special OffersやAmazon for Windows Phone 7、Cloud Drive、Prime Instant Videoなど、数え切れないほどの製品、サービスを発表してきた。我々は顧客のために新たなことを考案するのが好きだ。こうした長期的なビジネス機会について、かつてないほど興奮している」と述べた(関連記事:Amazon、電子書籍端末の広告表示機能付き廉価版を米国で発売/関連記事:Amazon.com、Kindle電子書籍の図書館貸出しサービスを年内開始)。

 Amazon.comが併せて発表した2011年第2四半期の業績見通しは、売上高が88億5000万~96億5000万ドルの範囲で、前年同期比35~47%増と予想している。また営業利益は9500万~2億4500万ドルで、最大65%減少する見込み。なおこの見通しには東日本大震災の発生後からこれまでの販売動向を考慮しているが、第2四半期に及ぶ具体的な影響については現時点では予測できないとしている。

[発表資料へ]