ソニー・コンピュータ エンタテインメントの米国法人Sony Computer Entertainment America(SCEA)は米国時間2011年4月26日、ソニーのゲーム機「PlayStation」向けネットワークゲーム「PlayStation Network(PSN)」が不正アクセスを受けて停止していることに関して、ユーザーの個人情報が流出した可能性があると発表した。

 SCEAがPSNアカウント所有者に送った電子メールの通知によると、4月17日から4月19日にかけてネットワークに違法な侵入があり、PSNと音楽配信サービス「Qriocity」の一部ユーザーアカウント情報が不正アクセスを受けた。

 同社は侵入を確認した直後にPSNとQriocityを一時停止し、セキュリティ会社に連絡して調査を依頼した。現在調査は継続中だが、ユーザーの氏名、住所、電子メールアドレス、生年月日、PSNおよびQriocityへのログインパスワード、PSN IDなどが外部に流出したと見られる。購入履歴と請求書送付先住所、パスワードを忘れてしまった場合の秘密の質問に対する答えも含まれる。

 なお、クレジットカード情報が盗まれた形跡はまだ確認していないが、「その可能性は排除できない」(SCEA)としている。

 SCEAはユーザーに対し、電子メールや電話などで機密情報を聞き出そうとする詐欺に警戒すること、他のサービスにもPSNと同じユーザー名やパスワードを使っている場合は変更することを勧めている。

 また同社は、セキュリティとネットワークインフラを強化するために、システムの再構築を進めている。1週間以内に一部サービスの回復を目指す。米メディア各社(Wall Street JournalForbes.comなど)の報道によると、PSNには7700万人ものゲームユーザーがアカウント登録している。

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