グーグルは2011年4月26日、「Googleインスタント」日本語版を開始したと発表した。これは、検索キーワードを検索窓に入力する途中で、検索しようとしているキーワードやフレーズを予測して出す候補の検索結果を表示するもの。サービスは一部ユーザーから徐々に提供され、全てのユーザーが使えるようになるまでには数週間程度かかる見込み。
発表会の冒頭、グーグルの徳生健太郎 製品開発本部長は、「速さへの挑戦」をしていると強調。同社が行った調査から、検索にかかる時間が長いと、時間の経過と共に検索する頻度自体が下がることが分かっている。また、ユーザーがキーワードを入力するのに平均9秒、そこから結果を選ぶのに15秒かかっているという。Googleインスタントにより、「従来入力にかかっていた平均9秒を、2~5秒縮められる」(徳生氏)という。
今までも「Googleサジェスト」と呼ぶ検索キーワードの先読み技術により候補語が入力途中で表示されてきたが、ユーザーが[Enter]キーを押して候補語を確定しないと検索結果は出なかった。Googleインスタントは先読みから候補語による検索結果を自動で表示し、さらにユーザーが検索キーワードを変更しても、変更後の候補語に基づく検索結果を表示する。
Googleインスタントは米国では2010年9月8日に発表。すでに利用されている。日本語版開始まで約7カ月かかった理由を、「IMEとの干渉などを解消するため」(徳生氏)とした。
対象となる検索の種類は「すべて」となる。「画像」や「動画」などは対応していない。