写真1●ネットスターの法人向けアクセス制限機能付きAndroid用Webブラウザー「NetSTAR ビジネスブラウザ」
写真1●ネットスターの法人向けアクセス制限機能付きAndroid用Webブラウザー「NetSTAR ビジネスブラウザ」
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写真2●管理者向けにアクセスログ表示機能も用意。写真はカテゴリ別のアクセス比率グラフを表示させたところ
写真2●管理者向けにアクセスログ表示機能も用意。写真はカテゴリ別のアクセス比率グラフを表示させたところ
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 ネットスターは2011年4月26日、業務と無関係なWebサイトなどへ社員がアクセスすることを禁止できる「アクセス制限機能」を備えたAndroid端末向けのWebブラウザー「NetSTAR ビジネスブラウザ」(写真1)を5月末に発売することを発表した。同社によると、Androidに対応した法人向けのアクセス制限機能付きブラウザーは国内初だとしている。

 NetSTAR ビジネスブラウザは、スマートフォンやタブレット端末用のWebブラウザーアプリと、同社のクラウドを使ったURLフィルタリングサービスを組み合わせた製品(ソリューション)。今回のAndroid版に先行して、米アップルのiPhoneおよびiPadに対応した製品を2010年12月に発売している。

 システム管理者がパソコンを使って専用の管理画面から自社のフィルタリングポリシーに基づいて「ルール」を設定すると、個々の社員が持つAndroid端末上のWebブラウザーでは、ルールで許可したサイトにしかアクセスできなくなる。

 ルール設定は、違法サイトや薬物、テロリズムに関係するサイトなど特に有害なサイトに限定してフィルタリングする「標準」(デフォルト設定)から、管理者が指定したサイト(除外サイト)以外のすべてのサイトへのアクセスを禁止する「全てを制限」まで6段階をあらかじめ用意。加えて、管理者が個別にURLを指定して禁止あるいは許可することも可能となっている(合計60件まで)。管理者向けに、アクセス統計(ログ)の表示機能なども備えている(写真2)。

 対応OSはAndroid 2.2以上。4月26日時点で動作確認済みの対応機種としては、ソフトバンクモバイルのAndroid端末「GALAPAGOS SoftBank 003SH」「HTC Desire HD SoftBank 001HT」「DELL Streak SoftBank 001DL」の3機種を挙げている。これ以外の機種についても順次対応予定だという。Webブラウザーアプリは、5月末にAndroidマーケットを通じてダウンロード配布する。

 価格は、端末5台分のライセンス付きで年額1万8000円から。端末の台数が増えるほど1台当たりのライセンス料金が下がる価格体系になっており、例えば100台の場合は年額26万4000円、1台当たり2640円となる(価格はいずれも税別)。