シマンテックは2011年4月26日、リカバリソフトの新版「Symantec System Recovery 2011」を発表した。5月9日に販売を開始する。新製品ではリカバリディスクにUSB接続のストレージを利用したり、リカバリディスク作成にISOファイルを使える新機能を搭載する。

 Symantec System Recovery 2011はサーバーやパソコンのシステム復旧、データ復旧を行うためのソフト。Symantec Backup Exec System Recoveryシリーズの後継に当たる。

 主要機能はスタンドアローンでのシステムリカバリである。サーバーやパソコンにSymantec System Recovery 2011をインストールすると、NASや外付けハードディスク、DVD/ブルーレイディスク、FTPサーバーなどにディスク内容をバックアップできる。バックアップはリカバリの起動ディスクも兼ねる。スタンドアローンでの運用が前提で、複数のシステムを集約してバックアップするような機能は持たない。

 新製品ではバックアップしたデータを物理環境向け、仮想環境向けで変換できる。物理サーバーで動くシステムをバックアップしておき、障害時には仮想マシンに復元するような運用が可能だ。

 価格は、基本機能のみの「Basic Edition」が9万7200円、増分バックアップやファイル単位のバックアップといった拡張機能を含む「Server Edition」が15万3800円、Linuxプラットフォーム向けの「Linux Edition」が8万4900円。パソコン向けの「Desktop Edition」は1万2700円。仮想環境向けには43万7300円の「Virtual Edition」を用意する。同一物理サーバー上で無制限にServer EditionとDesktop Editionを利用できる。

■変更履歴
当初記事では「新製品では物理環境/仮想環境をまたいだリカバリを可能にしたほか、Linuxへの対応やリカバリディスクの簡略化を新機能として搭載している」としていましたが、正しくは「新製品ではリカバリディスクにUSB接続のストレージを利用したり、リカバリディスク作成にISOファイルを使える新機能を搭載する」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2011/05/02 15:20]