日本マイクロソフトは2011年4月26日、家庭向けサーバーOSの新製品「Microsoft Windows Home Server 2011」(以下WSH2011)の日本語版を5月21日から提供開始することを発表した。

 同社パートナー企業が販売する対応ハードウエアへの搭載、あるいは自作向けPCパーツなどとセットにして販売するDSP(Delivery Service Partner)版製品の形で提供する。日本マイクロソフトによれば、26日時点で既に6社のパートナー企業が同OSを搭載したハードウエアの提供を予定しているという。

 Windows Home Serverは、家庭内にある写真やビデオなどのデジタルデータを管理、共有および保護するための機能を備えたホームサーバー向けOS。同サーバーに接続するクライアントパソコンのシステムバックアップ機能や、インターネット経由で同サーバーへのアクセスを可能にするリモートアクセスサーバー機能なども備えている。

 新版のWSH2011では、ベースとなるOSが32ビット版OSである「Windows Server 2003 R2」から64ビット版OSである「Windows Server 2008 R2」に変更され、4Gバイトを超える容量のメインメモリーが利用可能となっている。

 そのほか、(1)サーバーのすべての機能を操作可能な「管理ダッシュボード」を搭載した、(2)メディアストリーミング機能がDLNA(Digital Living Network Alliance) 2.0に対応した、(3)リモートアクセス時にSilverlight 4のビデオや音楽のリモートストリーミングが可能になった、(4)バックアップ機能で64ビットOSをインストールしたパソコンもリストア可能になった---などの新機能の追加や機能拡充が図られている。