米Yahoo!は米国時間2011年4月25日、テレビ番組チェックインサービスの米IntoNowを買収したと発表した。買収金額などの詳細な条件は明らかにしていない。

 IntoNowは2011年1月に創業したばかりで、消費者が現在視聴しているテレビ番組にチェックインして、関連情報を取得したり会話に参加したりできるサービスを展開している。5年以上にわたる米国のテレビ番組をインデックス化して構築したデータベースをもとに、音声認識技術ベースの動画検出プラットフォームを組み合わせて、ユーザーがテレビで視聴しているコンテンツを認識する。

 IntoNowが提供するモバイルアプリケーションをスマートフォンにインストールし、テレビの前にかざすと、アプリケーションが番組のタイトルやエピソード、放送時間、キャスティングなどの関連情報を特定する。ユーザーは気に入った番組を手軽に友達と共有したり、今見ている番組について意見交換したり、好みに合った番組を発見したりすることができる。SNSサイト「Facebook」や「Twitter」、米Appleのデジタルコンテンツ管理ツール「iTunes」、映画レンタルサービス「Netflix」との連携機能も備える。米AppleのモバイルOS「iOS」に対応したIntoNowアプリケーションを、Appleのモバイルアプリ配信/販売サイト「App Store」で無償公開している。

 Yahoo!グローバル製品管理担当上級バイスプレジデントのBill Shaughnessy氏は、「IntoNowが開発したアプリケーションは、ビデオコンテンツや検索機能、モバイルサービス、テレビ向けのプラットフォームを中心としたさまざまなYahoo!サービスにおいてIntoNowの技術がもたらす可能性を明示している」と述べ、同社ネットワークにおけるメディア体験の強化とユーザー交流の推進に取り組むとした。

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