写真1●「Internet Explorer 9」の画面
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写真2●日本マイクロソフトの堂山昌司 代表執行役副社長<br>「ベータ版と製品候補版のダウンロード数は4000万を超えた」。
写真2●日本マイクロソフトの堂山昌司 代表執行役副社長<br>「ベータ版と製品候補版のダウンロード数は4000万を超えた」。
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写真3●ぐるなびの半田純也 執行役員&lt;br&gt;「我々のユーザーにおけるIEのシェアは非常に高い。IEで価値の高いサービスを提供することは非常に重要」
写真3●ぐるなびの半田純也 執行役員<br>「我々のユーザーにおけるIEのシェアは非常に高い。IEで価値の高いサービスを提供することは非常に重要」
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 日本マイクロソフトは2011年4月26日の午前0時、Webブラウザーの最新版「Internet Explorer(IE)9」日本語版の提供を開始した(写真1)。既にWebサービス事業者など25社が、対応コンテンツの提供を表明済み。企業向けWebアプリケーションについても、24社がIE9の機能を活用した製品の販売を予定している。

 「IE9では、マルチコアプロセッサやGPU(グラフィックス処理専用プロセッサ)など、ハードウエアを有効活用することによる高速化に取り組んだ。さらにWebアプリケーションの使い勝手を高めるため、HTML5に積極的に準拠してきた。これらの強化により、ネイティブアプリケーションと同じ体験をWebでも提供する」。正式提供開始に先立つ4月25日に同社が開いた発表会で、堂山昌司 代表執行役副社長(写真2)は、IE9開発の狙いをこう説明した。

 4月25日に開催された発表会では、IE9対応サービスの開発・提供を表明しているネットサービス事業者も登壇し、開発するサービスの特徴をアピールした。ぐるなびの半田純也 執行役員(写真3)は、「ジャンプリスト」を使った情報通知機能を紹介した。ジャンプリストとは、タスクバーに格納したIE9を右クリックした際に独自メニューを利用できるようにする機能で、Windows 7上でIE9を動かした場合に利用できる。

 「ぐるなびの利用者向けに店舗からのお知らせなど特別なメニューを表示したり、店舗向けに当社からのお知らせを通知したりすることを考えている。店舗と一般ユーザーの双方へ、より有益な情報を提供できるようにしていきたい」(半田執行役員)。

 このほか、「ニコニコ動画」を提供するニワンゴは、ニコニコ動画の視聴用機能を搭載したIE9を提供する。ヤフーも自社サービス向けのツールバーを搭載したIE9を提供する。面白法人カヤックは、米国で4月12日に開催された「MIX11」で披露したデモ用コンテンツ「SVG女子」を、日本でも提供する。