ネオジャパンは2011年4月22日、Webメールソフト「Denbun」の新バージョン「3.0」を発表した。同社のサイトから60日間の無償体験版、またはアップデートモジュールをダウンロードできる。次世代Web技術「HTML5」を大幅に取り入れたユーザーインタフェース(UI)を新たに開発し、Ajaxを利用していた従来版よりも操作性やレスポンスを高めた。

 Denbunは、企業内のメールサーバーを、PCや携帯電話のWebブラウザーから利用できるようにするためのサーバーソフトである。最新版ではHTML5対応のほかに、送信したメールを一定時間内であれば取り消せる誤送信防止機能を追加している。また、受信したメールや作成中のメールを日本語と英語で相互に翻訳する機能も、オプションで用意。翻訳機能は、エキサイトの翻訳エンジンと連携して実現する。

 製品ラインアップは、企業が設置しているメールサーバーの種類に応じて、IMAP4向けの「IMAP版」とPOP3向けの「POP版」の2種類ある。動作環境はWindows Server 2008、Red Hat Enterprise Linux ES 4/5、CentOS 5.1/5.2。クライアントとして推奨するブラウザーは、Internet Explorer(IE)7/8、Mozilla Firefox 3/3.6、Safari 3/4である。ただし、ブラウザーによってはHTML5をサポートしていないため、UIは異なる。価格は4万1790円(10ユーザー)から315万円(5000ユーザー)まで。メールの日英・英日翻訳機能は有償オプションだが、7月31日までは無料である。

 また同日に、企業内でオンラインストレージを構築・運用するためのサーバーソフトの最新版「desknet's DAX Version 3」の提供も開始した。価格は6万2790円(10ユーザー)から367万5000円(5000ユーザー)までである。