写真1●デルのタワー型サーバー「Dell PowerEdge T110II」
写真1●デルのタワー型サーバー「Dell PowerEdge T110II」
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写真2●1Uサイズの19インチラックマウント型サーバー「Dell PowerEdge R210II」
写真2●1Uサイズの19インチラックマウント型サーバー「Dell PowerEdge R210II」
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 デルは2011年4月21日、米インテルのいわゆる「Sandy Bridge」(開発コード名)世代に当たる最新のXeonプロセッサ「Xeonプロセッサー E3-1200」シリーズを搭載可能なエントリ向けサーバーの新製品2機種を発売、同日から出荷を開始した。

 発売したのは、タワー型サーバー「Dell PowerEdge T110II」(写真1)および1Uサイズの19インチラックマウント型サーバー「Dell PowerEdge R210II」(写真2)の2機種(IIはギリシャ数字の2)。それぞれ、従来製品であるDell PowerEdge T110およびDell PowerEdge R210の後継機種となる(ただし、従来製品も当面の間継続販売する)。

 価格は、それぞれ最小構成でDell PowerEdge T110IIが8万7150円から、Dell PowerEdge R210IIが11万3610円から(価格には配送料も含まれる)。最小構成とは、OSおよびハードディスクドライブ(HDD)を搭載せず、CPUがインテルの「Core i3-2100」プロセッサ、メモリー容量が最小の1Gバイトという構成。DVDドライブは標準搭載するが、RAIDコントローラカードや追加のLANアダプタなどはオプションとなる。

 従来製品と比べた新製品に共通する特徴は、最新のXeonプロセッサに対応したことに加えて、(1)搭載可能なメモリー容量が従来の2倍である「最大32Gバイト」になったこと、(2)メインメモリーとして駆動電圧を標準の1.5Vから1.35Vに抑えた低電圧型DDR3メモリー(LVメモリー)モジュールを搭載可能になったこと、(3)本体内蔵用のHDDベイとして、3.5インチHDD用ベイだけでなく2.5インチHDD用ベイも装着可能としたこと、(4)SSDをサポートしたこと---などがある。

 2.5インチHDDベイを利用するときは、Dell PowerEdge T110IIの場合は最大6台、Dell PowerEdge R210IIの場合は最大4台のHDDを内蔵できる。これにより、「エントリ向けサーバーでありながら、RAID5やRAID10といった冗長化構成に柔軟に対応できる」(デル)という。ただし、2.5インチHDDベイについては当初は出荷されず、「後日提供予定」(同社)となっている。

 Dell PowerEdge R210IIは、オプションで用意するマザーボード組み込み型の遠隔管理用モジュール「iDRAC6」(iDRACは「アイドラック」と読む)を搭載できる。同モジュールを搭載することで、ハードウエア状態のモニタリングやBIOS設定の変更、電源のON/OFFなどOSに依存しないサーバーの遠隔管理が可能になる(すべての管理機能を使うには、同社ストア販売価格で1万円程度の「Express」版モジュールではなく、同3万円程度の「Entgerprise」版モジュールが必要)。