米Amazon.comは米国時間2011年4月20日、同社の電子書籍閲覧端末「Kindle」向けの電子書籍を図書館で貸し出すサービス「Kindle Library Lending」を年内に開始すると発表した。米国の1万1000以上の図書館からKindle電子書籍を借りられるようになる。

 Kindleユーザーは、地元の図書館で電子書籍を借りて読むだけでなく、ハイライトや注釈を書き入れることもできる。Amazon.com独自の同期機能「Whispersync」により、同じ作品を再度図書館から借りたり、Amazonサイトから購入したりした場合、前回記入した内容が表示される。なお、他のユーザーがその作品を借りて読む際には表示されない。

 図書館から借りるKindle電子書籍は、Kindle端末のほか、Kindleコンテンツ閲覧アプリケーションを利用しているデバイスのいずれでも読むことができる。現在Kindleアプリケーションには、パソコン(Windows/Mac OS X)版や、各種スマートフォンおよびタブレット端末(BlackBerry/Android/iOS/Windows Phone)版がある。

 Kindle Library Lendingの展開にあたり、Amazon.comは電子書籍供給大手の米OverDriveと協力する。米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、米Barnes & Nobleの「Nook」やソニーの「Reader」でもOverDriveの技術を利用しているという。

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