写真1●米Evernote社CEOのPhil Libin氏
写真1●米Evernote社CEOのPhil Libin氏
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写真2●新しいAndroid向けクライアントの共有設定メニュー
写真2●新しいAndroid向けクライアントの共有設定メニュー
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 米Evernoteは2011年4月20日、Android向けのクライアントソフト「Evernote for Android」のアップデート版をAndroid Market上で提供開始した。新版では、保存した情報をTwitterやFacebookなどを通じて、ほかの人と共有できるようになったことが大きな特徴である。

 Evernoteは、個人がメモしておきたい情報をインターネット上のサーバーに保存するクラウドサービスである。約3年前にサービスを開始し、870万ユーザーが利用している。現在でも、平均で1日に2万8000ユーザーが新たに登録しており、「世界で最も急成長しているサービス」(同社CEOのPhil Libin氏、写真1)という。クラウド上の情報は、WebブラウザーだけでなくWindows、Mac OS、iPhone/iPad、Androidなど向けに提供している専用クライアントから登録・編集できる。

 今回は、このうちAndroid向けのクライアントソフトをアップデート。クラウド上に記録した情報(ノートやノートブックと呼ぶ)を、ほかのユーザーと共有できるようになった。具体的には、記録したノートやノートブックの画面でメニューを開くと、その中に「共有」という項目がある。それを選ぶと、電子メールやTwitter、Facebookなど共有を伝える方法を選ぶ画面が開く(写真2)。この中から自分の使いたいものを選ぶと、それぞれの方法で相手に共有するためのアクセス情報が伝わる。受け取った人は、Webブラウザーなどからそのアクセス情報を開くことで共有したノートやノートブックを閲覧することができる。プレミア会員と呼ぶ有料会員の場合は、共有した情報を編集することも可能だ。

 Android向けのクライアントソフトの最新版では、そのほかに、ノートブックやノートの検索と作成、位置情報の記録、暗証番号によるロック(プレミア会員のみ)、ウィジェットの変更なども実施されている。