NECは、デジタルサイネージ事業の一環として、コンテンツビジネスに参入する。第一弾として、ニュースや金融情報、天気予報などの情報をリアルタイムに提供する「情報コンテンツ配信サービス」の販売を4月19日に開始した。サービス提供の開始時期は、2011年4月末を予定する。

 NECはによると、デジタルサイネージの普及に伴い導入企業からはサイネージをより効果的に運用し、その視認性を向上させるための提案が求められているという。NECはこのような企業のニーズに対応するために、コンテンツビジネスに参入することにした。

 その第1弾として提供する情報コンテンツ配信サービスを導入することで、地域のニュースや金融情報、医療関連コンテンツといったより有益な情報コンテンツをサイネージによる表示に加えることができる。同サービスは、コンテンツの運用・管理をデータセンターで行う。NECがコンテンツプロバイダーからニュース(地域限定ニュースやイベント、災害状況など)や各種の情報提供を受け、コンテンツの種類・形式・配信スケジュールなど企業の要望に合わせ、NECのコンテンツ配信サーバーからデジタルサイネージ向けに配信する。

 コンテンツ配信サービスの提供価格は月額2万円から(基本料金+1社のコンテンツをパネル1枚へ配信する場合)。今後3年間で10億円の売上を目指す。NECは現在、デジタルサイネージ事業において、国内において約2500社・3万5000パネルの導入実績があるという。NECがコンテンツ提供を受けるのは、QUICK、産業経済新聞社、時事通信社、ディー・エル・イー、日本気象協会、ヤフー、読売新聞東京本社である。

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