米Yahoo!が現地時間2011年4月19日に発表した第1四半期の決算は、会計原則(GAAP)ベースの売上高が12億1400万ドルで前年同期比24%減だった。営業利益は販売促進費削減が奏功し1億9000万ドルで同0.9%の微増だったが、純利益は営業外収入の減少が響き2億2300万ドルで同28%の減少となった。希薄化後の1株当たり利益は0.17ドルで同23%減少した。

 提携企業に支払う手数料(TAC)を除いた非GAAPベースの売上高は、前年同期比6%減の10億6400万ドルだった。同社は減収の主な要因として、米Microsoftとの検索事業提携による収益分配などを挙げている。なお、四半期ベースで売上高の前年同期比マイナスは2期連続(関連記事:Yahoo!の2010年Q4決算、ディスプレイ広告好調で純利益2倍 )。

 GAAPベースのディスプレイ広告収入は5億2300万ドルで、前年同期比6%増だった。一方、検索広告収入は4億5500万ドルで同46%落ち込んだ。TACを除いた場合の収入の比較でも、ディスプレイ広告が同10%増の4億7100万ドル、検索広告が同19%減の3億5700万ドルと、明暗が際だっている。

 同社最高経営責任者(CEO)のCarol Bartz氏は「当社は持続可能な収益拡大に向けた建て直し計画を堅実に進めている」と説明。同氏によると、Yahoo!サイトのユーザー数と利用時間はそれぞれ前年同期と比べ15%と17%増えているという。

 同社は2011会計年度第2四半期の業績見通しについても明らかにした。GAAPベースの売上高は12億3000万~12億9000万ドルと予測。TACを除いた場合は10億7500万~11億2500万ドルを見込んでいる。

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