米Cisco Systemsは米国時間2011年4月15日、米テキサス州アレンに新たなデータセンターを建設したことを発表した。同社の従業員やパートナー、顧客に対するITサービス提供やプライベートクラウド構築が目的で、環境に配慮した設計を取り入れたという。

 新データセンターは、テキサス州リチャードソンにあるデータセンターとセットにして利用する。Web会議アプリケーション 「WebEx」などを両方のセンターで並行稼働させ、相互にバックアップすることで、可用性を高めることも可能。

 使用するネットワークスイッチやアダプタ、ケーブルなどを減らし、外気温が低い際には外気でデータセンター内を冷却することで、電力消費量の削減を図る。ケーブルが少ないため空気循環効率が増し、冷却効率も高まるとしている。同社は年間の冷却費用として60万ドルの節約を見込んでいる。屋根にはソーラーパネルを設置し、施設内の事務所で使用する電力のうち100KWをまかなう。

 またCiscoは同日、セルフサービスポータル構築用ソフトウエアを手掛ける米newScaleの買収を完了したと発表した。買収額などの詳細な条件は明らかにしていない。CiscoはnewScaleを高度サービス事業に組み込み、ITおよびクラウドサービス管理向けソフトウエアの拡充を図る。

[発表資料(データセンター建設)]
[発表資料(newScale買収)]