米Googleは米国時間2011年4月14日、同年第1四半期の決算を発表した。売上高は85億7500万ドルで前年同期の67億7500万ドルから27%増加し、四半期ベースで過去最高を更新した。会計原則(GAAP)ベースの純利益は22億9800万ドル(希薄化後の1株当たり利益は7.04ドル)で、前年同期の19億5500万ドル(同6.06ドル)と比べ17.5%の増益となった。

 株式報酬関連費用などを除いた非GAAPベースの場合、純利益は26億3800万ドル(希薄化後の1株当たり利益は8.08ドル)で、前年同期の21億8100万ドル(同6.76ドル)を上回った。提携パートナーに支払う手数料(TAC)を除いた実質売上高は65億4000万ドルで、同29%増加。米メディア(New York Times)によると、実質売上高はアナリスト予想の63億2000万ドルを上回ったが、非GAAPベースの1株当たり利益が8.11ドルと予想されていたことから、Googleの株価は時間外取引で一時5%以上下落した。

 当期の業績を事業別に見ると、傘下のWebサイトによる売上高は58億8000万ドル(総売上高の69%)で前年同期比32%増。「AdSense」プログラムを通じたパートナーサイトからの売上高は24億3000万ドル(同28%)で同19%増加した。米国外の売上高は45億7000万ドルとなり、総売上高の53%を占めた。傘下のWebサイトおよびパートナーサイトを含む広告のペイドクリック総数は前年同期と比べて約18%増加し、クリック単価は約8%上昇した。

 なお、当期のTACは20億4000万ドルで前年同期の17億1000万ドルから増加している。このほか研究開発費が12億2600万ドルと、前年同期の8億1800万ドルから増加、販売マーケティング費も同69%増の10億2600万ドルとなり、同社の営業費用は増加傾向にある(関連記事:Google、経営幹部もつなぎとめ、CFOなど4人の給与を引き上げへ)。

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