写真●被災したペットの飼い主探しや里親を募集できる支援サービス「MSNペットサーチ」
写真●被災したペットの飼い主探しや里親を募集できる支援サービス「MSNペットサーチ」
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図●MSNペットサーチを使って被災したペットを飼い主や里親と巡り合わせる仕組み
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 日本マイクロソフトは2011年4月14日、ポータルサイトMSNにおいて、東日本大震災で被災したペットの飼い主を探して再会させたり、飼い主を失ったペットの新しい飼い主を見つけたりできるようにする支援サービス「MSNペットサーチ」(ベータ版)の提供を開始した(写真)。

 同社によれば、日本動物愛護協会と日本愛玩動物協会、日本動物福祉協会、日本獣医師会の関連4団体で構成する「緊急災害時動物救援本部」との連携によって今回のサービス提供が実現したという。飼い主や里親探しの対象となる動物は「犬および猫」で、その他の小動物については検討中となっている。利用料金は無料。

 具体的に、飼い主あるいは里親探しは以下のような流れになる。まず、緊急災害時動物救援本部や被災地の自治体、獣医師会は、被災地で動物を保護すると、日本マイクロソフトがあらかじめ発行したIDと専用のツールを使って写真や性別、保護した場所などの情報を同サービスへ投稿する()。

 投稿した情報は、パソコンのWebブラウザーやスマートフォンなどを使って自由に閲覧できる。もし、元の飼い主が自分のペットを見つけた場合や、新しい飼い主になることを希望する人が現れた場合、同サービスのWebサイトに記載されている連絡先メールアドレスを通じて、保護している団体と連絡を取ることができるようになっている。

 なお、保護中の動物について、元の飼い主が見つかった場合には、一定期間同サービスのWebサイト上で「元の飼い主が見つかりました」と表示するという。一方、新しい飼い主に引き取られた場合には、元の飼い主が後から見つかる可能性があるため、「新しい飼い主に引き取られました」と表示し、サイト上に継続して情報を掲載するとしている。