米American Expressとモバイル決済の米Payfoneは米国時間2011年4月13日、PayfoneがAmerican Expressを中心とした企業やベンチャーキャピタルから1900万ドルの資金を調達したと発表した。モバイル決済に関する資金調達としては過去最大規模の1つだとしている。また、American ExpressとPayfoneは新たなモバイル決済サービスの構築で戦略的提携を結んだ。

 今回の資金調達では、American Expressが最大額を投じ、米Verizon Investments、米Rogers Venturesも出資した。また、従来よりPayfoneに出資している米Opus Capital、カナダBlackBerry Partners Fund、米RRE Venturesも追加投資した。

 Payfoneは今回獲得した資金を、継続的な技術開発のほか、北米、EMEA(欧州/中東/アフリカ)、アジアにわたるグローバル事業拡大にあてる。American Expressとの提携では、自社の認証および決済サービスを、American Expressのデジタル決済プラットフォーム「Serve」と統合する。消費者がオンライン販売業者から商品を購入する際に携帯番号で精算できるサービスを提供する計画という。

 Payfoneは2008年に設立された新興企業で、SS7ネットワークなどモバイル事業者の既存資産を利用して直接決済の認証と処理を行う手法を特徴としている。携帯電話番号を支払い手段として利用できるようにすることでクレジットカード以外の選択肢を広げ、新興市場などにおける格差を埋めることを目指す。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]