米Microsoftは現地時間2011年4月12日、米ネバダ州ラスベガスで開催中のWeb関係者向けイベント「MIX11」において、同社のクラウド基盤「Windows Azure」の機能強化を発表した。アプリケーション性能を高める機能や、安全なアプリケーション連携を提供する機能などを導入する。

 新サービス「Windows Azure AppFabric Caching」は、分散型インメモリー技術を使うアプリケーションキャッシュ機能。Windows Azureとクラウド版データベースサービス「SQL Azure」のパフォーマンスを向上する。30日以内にリリースする。

 また、アプリケーションの連携を可能にする「Azure AppFabric Access Control」機能を強化。「Active Directory」などの企業ディレクトリとWebサービスのIDを統合してシングルサインオンを実現できるようにした。同社のWebサービス「Windows Live」のほか、米Google、米Yahoo!、米Facebookのサービスをサポートする。

 さらに、メディアストリーミングサービス向けのコンテンツ配信ネットワーク「Windows Azure Content Delivery Network(CDN)」をプレビュー公開した。「IIS Smooth Streaming」対応のビデオをクラウドストレージ「Windows Azure Storage」にアップロードし、Microsoftの「Silverlight」、米Appleの「iOS」、米Googleの「Android Honeycomb」向けにストリーミング配信できる。

 そのほか、地理的要素に応じてアプリケーションのパフォーマンスを調整できるトラフィック管理技術「Windows Azure Traffic Manager」のコミュニティ技術プレビュー(CTP)をリリースした。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]