みずほ銀行は2011年4月11日、3月15日から発生した一連のシステムトラブルの原因究明や、再発防止策の評価を行う第三者委員会である「システム障害特別調査委員会」を設置したと発表した。同委員会による調査期間や、調査報告書の発表時期などはまだ決まっていない。

 調査委員会のメンバーは4名。委員長は弁護士で元最高裁判所判事である甲斐中辰夫氏。委員は、弁護士で元名古屋高等裁判所長官である門口正人弁護士、公認会計士でトーマツのパートナー金融本部長を務める後藤順子氏、アクセンチュアの副社長である武田安正氏の3名である。

 みずほ銀行は依然として、システムトラブルの原因を一切発表していない。システムトラブルを引き起こした発端が、義援金の振り込み口座にあったことは明らかにしているが、口座の数や振り込み件数などに関しても、公表を拒んでいる。同行広報はこれら情報に関して、「調査委員会による調査が終わるまでは、答えられない」としている。