総務省は2011年4月8日、「教育分野におけるICT利活用推進のための情報通信技術面に関するガイドライン2011」を公表した。学校や教育委員会などの教育関係者を対象に、教育分野におけるICT環境の構築やICTを利活用する際の留意点をまとめている。

 総務省は、教育分野のICT利活用の推進を目指し、主に情報通信技術面における課題の抽出/分析を目的とした「フューチャースクール推進事業」に取り組んでいる。この取り組みの一環として、公立小学校を対象にタブレット型パソコンやインタラクティブホワイトボード、校内無線LANの整備、協働教育プラットフォーム(教育クラウド)などのICT環境を構築し、情報通信技術面を中心とした課題を抽出・分析する実証研究を行っている。

 ガイドラインでは、学校におけるICT環境の構築に必要な機材の紹介や、「電源コンセント増設の必要性」「インタラクティブホワイトボードの映り込み対策」「PCの起動時間を短縮する方法」など、実証実験を踏まえたポイントなども併せて紹介している。

 総務省では今後、2011年度以降の実証研究結果も踏まえて同ガイドラインを改訂し、内容の充実を図る方針である。

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