無念を表現したTime Warner Cableの公式ブログ
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 米国のケーブルテレビ大手Time Warner Cableは米国時間2011年3月31日、加入者に提供しているiPad向け番組配信について、番組提供者からの反対を受けたため一部チャンネルの配信を一時的に停止すると発表した。

 同社がiPad向けのテレビ番組視聴アプリケーション「TWCable TV」を公開したのは3月15日。加入者IDとパスワードを入力すること、同社指定のインターネット接続業者を利用して家庭内でのみ視聴可能といった制限を設け、ケーブルテレビ番組のストリーミング配信を開始した。

 ところが、同社は公式ブログで「テレビ局からiPadでは番組を配信しないように要請された。彼らは当社を訴える構えだ」とし、具体的にDiscovery Channel、MTV、FXなど計11のチャンネル名を挙げ、これらのiPad向け配信を中止すると発表した。

 併せて公開した発表資料で、同社は「顧客はケーブルテレビの料金を支払っており、たとえスクリーンが変わったとしても番組を見る権利がある。しかし当面は我々とこのビジョンを共有する見識あるテレビ局の番組だけを配信することにした」と述べている。またテレビ局に対し、同社が持つ法的権利を主張していくとしている。

[発表資料]
[公式ブログ]