写真●グーグルが「Google Earth」および「Google マップ」向けに提供を始めた被災地の高精細な航空写真 仙台市周辺の航空写真を3月27日から28日にかけて撮影したもの。精細さをそのまま伝えるために、写真は縮小せず横幅だけを800ドットにトリミングした。
写真●グーグルが「Google Earth」および「Google マップ」向けに提供を始めた被災地の高精細な航空写真 仙台市周辺の航空写真を3月27日から28日にかけて撮影したもの。精細さをそのまま伝えるために、写真は縮小せず横幅だけを800ドットにトリミングした。
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 グーグルは2011年3月31日、同社の3D地球儀ソフト「Google Earth」において、東日本大震災の被災地エリアを上空から撮影した詳細な航空写真(写真)の掲載を始めたことを、同社のブログ上で明らかにした。

 同社では3月13日から、震災発生翌日の12日に撮影した衛星写真のデータを提供している(関連記事:グーグル、地震後の東北地区衛星写真をGoogle Maps/Earthで公開)。今回提供を始めた航空写真は、さらに高精細なものとなっており、現地の状況をより詳細に確認できる。

 公開した航空写真データについて同社では、例えば災害救助や復興支援を行う組織および団体、これからボランティア活動のために現地へ向かおうとしている人などが、現地の様子を調べる目的で活用できるとしている。また、物資を輸送する際に、事前に道路状況を確認するための手段としても利用可能という。

 航空写真データは既にGoogle Earth上で直接閲覧可能になっているほか、同社によれば、まもなくGoogleマップの「航空写真レイヤー」上でも表示可能にする予定であるという。同社は、今後も撮影を続け、順次最新の画像にアップデートする方針であることも合わせて表明している。