ジャム・ティービーは、ホテル向けのタブレット型端末レンタルサービス「レンタブ」を2011年4月上旬に開始する。米AppleのiPadに、ホテル周辺の観光情報を調べられる「コンシェルジュアプリ」や、外国人旅行客が買い物や観光の際に使える日本語を学べる「指さし会話 touch&talk」といったアプリをプリインストールする。ホテルのフロントで宿泊客への観光案内に利用したり、端末を宿泊客に貸し出したりする用途を見込む。

 貸し出し用のiPadは、搭載するアプリを「レンタブ」用にカスタマイズしている。宿泊客のエンタテインメント用途にインターネット上で提供されている動画や音楽サービスへのWebクリップ(クリックすると各Webサービスを直接開くショートカット)を登録しているほか、韓国や中国からの観光客向けに各国で広く利用されているサービスのWebクリップをあらかじめまとめている。また手軽な操作でWebサービスの利用履歴などの情報を一括消去する機能も搭載しており、ホテル側は利用者のプライバシーを保護しながら端末を貸し出せるという。

 端末レンタルの利用料金は初期費用無料、1台当たり月額1万円前後で、2年契約を予定する。コンシェルジュアプリは東京と大阪、福岡版をまず提供予定で、アプリのユーザーインタフェースはホテルごとにカスタマイズできる。ジャム・ティービーはサービス開始1年間で10Oのホテル運営会社との契約を目指している。今後海外旅行者向けに空港でタブレット型端末を貸し出すサービスや、STBとの連携によるホテル向けビデオ・オンデマンド(VOD)サービスなども提供予定である。

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