シトリックス・システムズ・ジャパンは2011年3月30日、社内のパソコンを自宅のパソコンや「iPad」などから遠隔操作できる「GoToMyPC」といったオンラインサービス3種類を1年間無償で提供すると発表した。東日本大震災やその後の計画停電などによって、通常の業務が困難になったユーザーを支援するための取り組みである。

 シトリックスが無償で提供するのは、パソコンを遠隔操作できるGoToMyPCのほか、オンライン会議サービスである「GoToMeeting」、遠隔地にあるパソコンに対して診断や障害対応などができる「GoToAssist Express」の3種類。特設サイトから利用申請ができる。いずれも英語版のサービスだが、日本語OS環境でも利用可能であるほか、日本語による解説ビデオなどを作成した。

 GoToMyPCは、会社にあるパソコンにエージェントソフトをインストールし、中継サーバーを経由して、インターネット経由で遠隔操作するというサービスである。エージェントソフトから中継サーバーに対してコネクションを確立する仕組みであるため、企業内のファイアウオール設定などを変更しなくても、遠隔操作が可能になる。通常料金は月額9.95ドル。

 このほか、オンライン会議サービスのGoToMeetingは通常料金が月額49ドル、遠隔PCサポートサービスのGoToAssist Expressは、通常料金が月額69ドルである。無償利用の登録期間は、いずれも2011年4月30日まで(その後6月30日までに延長)。

■変更履歴
記事掲載後、無料利用の登録期間が延長されたため追記しました。[2011/04/28 20:45]