米マイクロソフトは2011年3月28日、主要なWebブラウザーを対象に実施した消費電力に関する試験結果を公表した。同社が設定した試験条件では、最も消費電力が少なかったのはInternet Explorer 9(IE9)だったという。
今回、同社が対象にしたのは、IE9、Chrome 10、Firefox 4、Opera 11、Safari 5の5種類。OSはWindows 7 Ultimate。次の4つのケースにおいて、それぞれの消費電力を調べた。
(1)空白ページ(about:blank)を表示させた場合
(2)代表的なニュースサイト(サイト名は非公表)を表示させた場合
(3)同社が公開しているHTML5対応サイト「Galactic」を表示させた場合
(4)同社が公開しているHTML5対応サイト「FishIE Tank」を表示させた場合
試験の結果、(1)についてはあまり差が出なかったものの、(2)(3)(4)については、いずれもIE9が最も消費電力が少なかったという(図1、図2)。
また、(1)から(4)までを、それぞれ同じ時間だけ実施する使い方を想定した場合、IE9なら、56Whバッテリーを搭載したノートパソコンでは3時間45分利用できるとしている(図3)。
そのほかのWebブラウザーについては、Chrome 10は2時間56分、Firefox 4は3時間35分、Opera 11は2時間43分、Safari 5は2時間55分利用できる計算になるという。