ミラクル・リナックスは2011年3月29日、同社が開発・販売しているデジタルサイネージシステム「MIRACLE VISUAL STATION」のコンテンツ管理ソフト「EMPopMaker」をバージョンアップし、クロスフェードなど、新たな機能を追加したと発表した。販売開始は同日から。価格はオープン。対象製品はMIRACLE VISUAL STATION DS302となる。

 今回追加した機能は三つある。一つはクロスフェード。現在表示している静止画と次に表示したい静止画を重ね合わせながら切り替える機能である。静止画が一瞬で切り替わるよりも、柔らかい印象を与える効果があるという。

 二つ目は動画切り替え機能。これまで動画と動画を切り替える際には、1秒程度のタイムラグが発生し、その間は黒い画面が表示されていた。新しく表示する動画の先読み機能を追加することで、この時間を0.3秒程度に短縮した。

 最後は、複数素材の指定機能である。これはデジタルサイネージの番組構成時に利用する。従来のバージョンでは、例えば3種類の動画で1番組を構成する際には、「画面構成を決めるテンプレートを決定して、表示する動画を指定する」という作業を3回分行う必要があった。新バージョンからは、テンプレートに複数の素材をひも付けられるようにしたため、「テンプレート決定後に三つの動画を指定する」といった作業で済むようになった。

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