日立電子サービス(日立電サ)と日立情報システムズ(日立情報)は2011年3月28日、2011年10月1日付で合併すると発表した。新社名は「日立システムズ(仮称)」。両社の強みを生かし、ITライフサイクル全体をサポートする体制を強化するという。

 新会社の社長には、日立製作所 代表執行役 執行役副社長で、4月1日に日立電サ社長に就任予定の高橋直也氏が就く。従業員数は約1万6000人。売上高は2社の単純合算で3400億円を超える規模になる。

 日立電サは主にハードウエア保守事業を手掛けている。従業員数は8204人で売上高は約1710億円。一方の日立情報はデータセンターのアウトソーシング事業を主力とする。従業員数は7704人で売上高は約1764億円。共に、運用・保守フェーズの事業に強みを持つ。

 日立製作所の社内カンパニーである情報・通信システム社を構成するグループ会社では、2010年10月に日立ソフトウェアエンジニアリングと日立システムアンドサービスが合併し、日立ソリューションズが発足したばかり。今回の新会社となる日立システムズを設立した後は、システム開発を日立ソリューションズが担当し、運用・保守を日立システムズが受け持つ、といった住み分けが進むとみられる。