写真●マピオンのHTML5 Canvas要素を使った「トラック通行実績マップ」
写真●マピオンのHTML5 Canvas要素を使った「トラック通行実績マップ」
[画像のクリックで拡大表示]

 マピオンは2011年3月25日、東日本大震災の被災地におけるトラックの通行実績を地図上に表示する「トラック通行実績マップ」を公開した(写真)。HTML5で規定する画面描画の仕組み「Canvas要素」を使っており、対応するWebブラウザーでアクセスすると大量の通行実績データを高速に表示できる。利用料は無料。

 トラック通行実績マップは、いすゞ自動車が運営する運行情報システム「みまもりくん オンラインサービス」の通行実績データを基に、地図上に車両が通行済みの地点をプロットして表示するサービス。被災地域へ支援物資を配送する際に、大型車両が通行可能な道路を確認する目的などで活用できるという。

 マップ上には、大型または中型トラックを青色アイコン、小型トラックを緑色アイコンとしてプロット、日単位で通行実績を確認できる。通行実績データを表示可能な緯度および経度の範囲は、緯度が「北緯37度0分0秒~同40度25分0秒」、経度が「東経139度30分0秒~同142度0分0秒」となっている。

 なお、「通行実績がある道路でも、その後の状況変化や交通規制などにより通行できない場合がある」(マピオン)ため、実際に通行する際には、事前に国土交通省や警察、東日本高速道路などが提供する道路情報を確認するように同社では呼びかけている。