コモドジャパンは2011年3月24日、東日本大震災による被災者支援や災害復旧活動を行っているWebサイト向けに、SSL(Secure Sockets Layer)サーバー証明書の無償提供を開始した。

 無償提供の対象となるのは、企業やNPO法人、個人事業主などが運営している被災者支援および災害復旧活動を目的としたサイトで、有効期間1年間の「Instant SSL」(通常価格2万7000円)を提供するという。

 震災発生後、被災者や被災地を支援するために数多くの情報発信サイトや義援金募集サイトが立ち上げられているが、中には義援金をだまし取ろうとする悪質なフィッシングサイトも出てきている(関連記事:「義援金をかたる詐欺サイトに注意を」、フィッシング対策協議会が呼びかけ)。

 コモドジャパンでは、「ドメイン所有者の実在確認」を行うタイプのSSLサーバー証明書を無償提供することにより、信頼できるサイトがその正当性を正しく主張できるようになるとともに、結果として善意のユーザーがフィッシング詐欺などの被害に遭うことを減らせると見ている。実在確認済みのサイトに対しては、企業名表示付きの「サイトシール」(トラストロゴ)も無償で提供、運営サイトの信頼性を視覚的に高められるとしている。

 無償提供の申し込み先は「コモドジャパンインフォメーション」で、メールアドレスは「info@jp.comodo.com」、電話番号は「03-5812-7460」となっている。