米IBMは米国時間2011年3月24日、クラウド環境を利用して提供するマーケティング支援ソフトウエア「IBM Coremetrics Social」と「Unica Pivotal Veracity Email Optimization Suite」を発表した。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)サイトなどで公開されているデータをもとに、さまざまな業界の企業がリアルタイムでマーケティングの洞察を得られるようにする。

 このうちIBM Coremetrics Socialは、ソーシャルメディアを利用したマーケティングの効果や投資回収率を測定する。特定のブランドや製品に対するSNSサイト内での反応を分析することで、マーケティング担当者はマーケティングプログラム全体におけるソーシャルメディア活用の成果を容易に識別することができる。

 一方のUnica Pivotal Veracity Email Optimization Suiteは、複数のSNSサイト上で電子メールの特典リンクがどのように共有されているか分析する。企業のブランドサイトへのリンクも追跡する。これにより、企業はSNSサイト内でのブランド力を高めるWebサイト構築やWebページ作成を実行できる。

 これに先がけ同社は、電子商取引を高度に支援する取り組み「Smarter Commerce」を3月14日に発表している。この取り組みでは、デジタル化が進む中で企業が迅速に顧客ニーズに対応できるよう、各種の分析ソフトウエアとコンサルティングサービスを組み合わせて提供する(IBMの発表資料)。

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