米Oracleは米国時間2011年3月24日、2011会計年度第3四半期(2010年12月~2011年2月)の決算を発表した。会計原則(GAAP)ベースの売上高は88億ドルで、前年同期から37%増加した。純利益は21億ドル(希薄化後1株当たり利益は0.41ドル)で同78%増加。営業利益は同30%増の30億ドルだった。

 売上高の内訳は、ソフトウエア事業が60億ドルで総売上高の68%を占めた。将来の収益拡大につながる新規ライセンス収入は前年同期比29%増の22億ドル。またライセンス更新および製品サポートの収入は同13%増の37億ドルだった。一方、ハードウエア事業は17億ドルで売上高全体に占める割合は19%となり、システム製品の収入が10億ドル、システムサポートによる収入は6億ドルだった。

 Mark Hurd共同社長は「第3四半期はすべての地域で売り上げが30%以上伸びた。データベース専用機Exadataとアプリケーションサーバー専用機Exalogicの前期に比べた売り上げの伸び率は50%以上。この二つの製品は第4四半期にさらに伸びるだろう」と述べている。

 併せて発表した第4四半期(2011年3~5月)の業績見通しでは、希薄化後1株当たり利益を0.53~0.57ドルと予測している。米メディア(Wall Street Journal)によると、OracleのSafra Catz共同社長は第4四半期について売上高が前年同期に比べ10~14%伸びると予測、東日本大震災については「深刻な影響はなく、部品不足の問題もないだろう」と述べたという。

[発表資料1(PDF文書)]
[発表資料2(PDF文書)]