米Yahoo!は現地時間2011年3月23日、米国でリアルタイム検索サービス「Search Direct」のパブリックベータ版を公開した。

 検索語のタイプ入力と同時に動的に検索結果を表示するというもので、Search and Marketplaces部門上級副社長のShashi Seth氏は、「これまでの検索プロセスを見直し、直接的な答えを検索結果ページではなく、その場で動的に示すのが主な目的」と説明している。米国からサービスを開始し、今年中にYahoo!の各種サービスに組み込んでいく計画。

 検索窓をクリックするだけで、その下に人気の検索語をリスト表示する「Trending Searches」や、入力中に検索語を予測し検索窓の下に最もふさわしい候補を10個表示し、マウスポインターを合わせると右に検索結果を表示する「Search Previews」といった機能を用意している。

 例えば検索窓に「wea」と入力すると、検索窓下に関連する候補リストを表示、その中の「weather」にマウスポインターを合わせると、右側に気象情報専門サイトへのリンクと「天気予報」「米国の現在の天気」「旅行」といった目的別のリンクが表示される。「nikke」と入力すれば金融情報や日本経済新聞社サイトへのリンクを表示し、途中の「nik」ではナイキのシューズの商品比較を表示する。

 現段階のカテゴリーは、人気検索語、映画、テレビ、スポーツチーム/選手、天気、地域情報、旅行、株価、商品情報など15種類。今後は音楽情報や地域情報なども追加し、カテゴリーを拡充していく。

 米メディア(Wall Street Journal)は、米Goolgeの検索エンジンにある、より実質的な検索結果を表示するユニバーサル検索とリアルタイム検索「Google Instant」を組み合わせたようなサービスだと報じている(関連記事:Googleの新検索エンジン「Google Instant」、入力最中に検索結果を逐次表示)。

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