ユーザーローカルは2011年3月23日、東京電力が提供している電力使用状況を他のアプリケーションから利用可能な数値データとして取得できるAPI「東京電力の電気使用状況 API」の提供を開始した(写真1)。ユーザー登録などは不要で誰でも無償で利用できる。
東京電力が提供している「電力の使用状況グラフ」から値を読み取って、JSON(JavaScript Object Notation)形式のデータとして提供する。例えば、2011年3月23日のデータを取得したい場合は、「http://denki.cuppat.net/data/20110323.json」という具合にURLを指定すると値を取得できる。
取得できるデータには、0時から23時までの1時間ごとの平均使用電力(単位は万kW)を表す「hours」、当日のピーク時供給能力を表す「capability」、更新日時を表す「updated」という3つのパラメータが含まれている。なお、提供する使用電力などの数値は「元のグラフから読み取っているため、およその値であると考えてほしい」(同社)とされている点には若干の注意が必要である。
ユーザーローカルでは、同APIを利用したサービスの例として、電力使用状況のデータ更新があるたびにTwitter上で情報を通知するbot「節電さん」(@setsudensan)も合わせて公開している(写真2)。電力使用状況が気になるTwitterユーザーは、こちらのアカウントをフォローしておくとよいだろう。
22日の東京電力によるグラフ公開(関連記事:東京電力が電力使用状況のグラフを公開、Yahoo! JAPANも専用ページで情報掲載)を受けて、同様のAPIを公開する動きが他でも始まっている。例えば「TEPCO juyo.gif to CSV」というWebページ(作者はムリドン氏)からはJSONP(JSON with Padding)形式で数値化したデータを取得可能だ。