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 米Mozillaは米国時間2011年3月22日、最新Webブラウザー「Firefox 4」の正式版をリリースした。約80言語をサポートし、Windows、Mac OS X、Linux対応版が同社Webサイトから無償でダウンロードできる。

 同社が「これまでのFirefoxで最も高速」とするFirefox 4は、旧バージョンと比べ2~6倍速いという。起動時間やページ読み込み時間、Webアプリケーションの処理速度の向上、ハードウエアアクセラレーションを利用した高速描画などにより、性能を大幅に強化した。HTML5をサポートし、米Googleが提唱するビデオフォーマット「WebM」などに対応する。

 よく使うWebアプリケーションをタブバーから独立させてタブ表示できる「App Tabs」機能、タブをグループ化して管理することが可能な「Panorama」機能など、ユーザーインタフェースを刷新。ブックマーク、履歴、パスワードなどの設定をデバイス間で同期する「Firefox Sync」機能を備える。

 セキュリティ面では、行動ターゲット型広告向けに個人情報が追跡されるのを拒否できる機能「Do Not Track」をはじめ、「HTTP Strict Transport Security(HSTS)」や「Content Security Policy(CSP)」など個人情報保護技術を取り入れている。

 同社はモバイル版Firefox 4も近日中に正式リリースする予定。Googleのモバイルプラットフォーム「Android」とフィンランドNokiaのネット端末向けプラットフォーム「Maemo」に対応する。

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