ソニーは2011年3月22日、東日本大震災の地震・津波・停電などで影響を受けたグループの国内製造事業所の状況を公表した。ブルーレイディスクなどを製造している宮城県多賀城市のソニーケミカル&インフォメーションデバイス多賀城事業所など東北・関東の3県7事業所が生産停止しており、再開のめどは立っていない。

 22日午前10時現在で生産停止中なのは、宮城県では、多賀城事業所のほか、光学部品やICカードなどを製造するソニーケミカル&インフォメーションデバイス登米事業所のなかだサイト(登米市中田町)と豊里サイト(登米市豊里町)、半導体レーザーのソニー白石セミコンダクタ(白石市)。

 福島県では、リチウムイオン二次電池など製造のソニーエナジー・デバイス郡山事業所(郡山市)と同本宮事業所(本宮市)。茨城県では、DVDなどのソニーDADCジャパン茨城工場(那珂市)。これらの事業所では、復旧に向けた活動を続けているが、22日時点でめどは立っていない。

 また、ソニーマニュファクチュアリングシステムズ(埼玉県久喜市)、ソニーケミカル&インフォメーションデバイス鹿沼事業所(栃木県鹿沼市)、ソニーエナジー・デバイス栃木事業所(栃木県下野市)の3事業所は、地震や停電のため一時生産を停止したが、22日までに順次操業を再開した。

 このほか、原材料や部品などの調達状況の悪化のため、一部製品の生産ラインを3月22日から3月31日まで一時的に停止する。なお、グループの従業員には死亡者が出てないことを確認している。