画面●文部科学省のホームページにある「全国の放射線モニタリング状況」
画面●文部科学省のホームページにある「全国の放射線モニタリング状況」
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 日本マイクロソフトは2011年3月22日、文部科学省のウェブサイトにある「全国の放射線モニタリング状況」のサイト構築を支援したことを明らかにした。同社のクラウドサービス「Windows Azure Platform」を活用し、3月19日から新サイトでの情報提供を開始した(画面)。

 東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、文部科学省はウェブサイトで放射線のデータを全国47都道府県別に開示している。1時間ごとの環境放射能水準測定値(マイクロシーベルト毎時)を時系列でグラフ化し、1日2回更新する。グラフの下部には上水(水道の蛇口)に含まれる放射性ヨウ素・放射性セシウム量も1日1回調査して掲載している。

 従来は担当者が表計算ソフトなどを使ってグラフを作成していたため、頻繁なデータ更新が難しかった。18日までに文部科学省の依頼を受けた日本マイクロソフトの技術者が、この作業を自動化して簡単にグラフ化できる仕組みを1日で構築し、19日から利用を開始した。今後文部科学省がさらに多くのデータを開示することになった場合は、随時機能を追加するという。

 一連の仕組みは文部科学省のウェブサーバー本体とは別の、日本マイクロソフトが管理するサーバー(windows.netドメイン)上で動作しており、アクセスが集中した場合でも負荷に耐えやすい。

 日本マイクロソフトは、文部科学省と同様に速やかな情報提供やウェブサイトの負荷軽減を望む地方自治体や企業・団体などに対する支援体制を用意しており、同社への問い合わせを呼び掛けている。

[日本マイクロソフトの発表資料]