図●コムデザインが被災知企業向けに無償提供する「在宅勤務支援電話サービス」の概要
図●コムデザインが被災知企業向けに無償提供する「在宅勤務支援電話サービス」の概要
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 コムデザインは2011年3月22日から、東日本大震災で被災した企業の支援を目的として、被災地にある事業所にかかってきた電話を従業員の自宅パソコンなどに転送する「在宅勤務支援電話サービス」の無償提供を始める。期間は6月末までとなっているが、復興状況に応じて延長も検討するとしている。

 在宅勤務支援電話サービスは、NTTが提供する転送電話サービス「ボイスワープ」と、同社のSaaS型コンタクトセンタープラットフォーム「CT-e1/SaaS」を組み合わせた着信転送サービス。顧客が同サービスを利用している企業に電話をかけると、ボイスワープ経由で、コムデザインのセンター内にあるCT-e1/SaaSのサーバーに転送される()。

 転送を受けたCT-e1/SaaSのサーバーは、従業員宅のパソコン(ソフトフォン)や加入電話、携帯電話を呼び出す。ソフトフォンの呼び出しはインターネット経由で、加入電話や携帯電話の呼び出しはフュージョン・コミュニケーションズの050番号を使ったIP電話サービス経由で行う。

 サーバーからの呼び出しは、着信に応答可能な状態にある従業員のみが対象となり、電話がかかるたびに順番に呼び出しを実行するという。着信に応答可能かどうかは、個々の従業員がシステムに対して通知できるとしている。

 なお、被災地企業の場合、同サービスの初期費用および利用料自体は無料だが、通信事業者との契約手数料およびボイスワープにかかる費用、センターから従業員宅への電話代については実費を支払う必要がある。

 電話代は、加入電話への発信の場合で全国一律3分間8.4円など。無償サービスの申し込み先は、同社のCT-e1/SaaS事業部(メールアドレスはinformation@comdesign.co.jp、電話番号は050-5808-5500)となっている。