今回確認されたフィッシング詐欺サイト(フィッシング詐欺対策協議会の情報から引用)
今回確認されたフィッシング詐欺サイト(フィッシング詐欺対策協議会の情報から引用)
[画像のクリックで拡大表示]

 フィッシング詐欺対策の業界団体であるフィッシング詐欺対策協議会は2011年3月18日、東日本巨大地震に便乗したフィッシング詐欺が再び確認されたとして注意を呼びかけた。詐欺サイトは現在も稼働中だという(2011年3月18日10時時点)。

 今回確認されたフィッシング詐欺サイトは、日本赤十字社をかたって、義援金を募っている。Webページは英語。電子決済サービス「PayPal」を通じて寄付させようとしている。

 しかしながら、このサイトは全くの偽物。フィッシング詐欺対策協議会が日本赤十字社に連絡したところ、同社とは無関係のサイトであることが確認できたという。

 フィッシング詐欺対策協議会の事務局を務めるJPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)によれば、この詐欺サイトは現在も稼働中。JPCERT/CCでは、同サイトを閉鎖するための調査を関係機関などに依頼しているところだという。

 同協議会では、「義援金・寄付金は信頼できる企業や団体などの正規窓口から行うように注意してください」と呼びかけている。

 今回に限らず、東日本巨大地震に便乗した詐欺が相次いで確認されている。例えば3月14日は義援金を募るフィッシング詐欺が出現。今回と同様にフィッシング詐欺対策協議会が警告した。また、義援金を募る振り込め詐欺も出現し、警察庁などが注意を呼びかけている。