IT大手が東日本巨大地震を受けて、2012年春の入社を予定する新卒学生の採用・選考活動を延期する。各社とも採用計画人数は変更しない考え。2011年春の入社を予定する新入社員には個別に対応する方針だ。

 日立製作所と富士通は当初、2012年春に入社を予定する新卒学生の採用・選考活動を2011年4月に始める予定だったが、6月以降に延期する(関連記事)。日立と富士通同様、NECも4月からの予定を6月以降に延期する見込みだ。

 NTTデータは被災学生に限定して、エントリーシートの受付期限を3月28日から4月8日に延ばす。4月からを予定していた筆記試験や面接については「状況をみて柔軟に対応する」(NTTデータ 広報)としている。

 2012年春入社の採用計画人数については、現時点では各社とも当初の計画を変えない方針だ。NEC、NTTデータ、富士通はそれぞれ本体で350人、500人、540人を予定する。日立は本体と国内の連結子会社を合わせて6000人を想定する。

 2011年春入社を予定する新入社員について、各社は個別に対応する考えだ。各社とも入社式などのイベントは予定通りに実施するとしている。