図●J!ResQの利用イメージ
図●J!ResQの利用イメージ
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 日本デジタルオフィスは2011年3月18日、携帯電話およびスマートフォン向けの被災時緊急連絡用アプリ「J!ResQ」を無償提供すると発表した。オープンソースの開発者コミュニティ「Windows Maniax」の呼びかけで参加したボランティアおよび日本マイクロソフトと協力し、開発を始めてからわずか5日間で完成させた。

 J!ResQは、携帯電話やスマートフォンを利用して、被災者が自分の位置情報と時刻、音声をあらかじめ登録したメールアドレスに自動送信できるサービス()。送信先のメールアドレスをあらかじめ登録しておけば、位置情報と音声(約10秒間)の登録はアプリケーションの起動から15秒以内に完了する。操作も数回のアクションだけで素早く必要な情報を登録できる。このため、被災者は自分の安否情報を、余裕のない状況でも家族や友人に知らせることができる。

 送信先に送るメールに含まれる位置情報を、Bing MapsやGoogleマップといった地図アプリケーションと連携させれば、メッセージと一緒に発信者の位置を把握できる。送信先のメールアドレスとして登録できるのは最大5つまで。

 被災者が送信した位置情報と音声のデータは、Windows Azure Platformに自動的に蓄積される。これにより、送信先のメールアドレスに登録されていない場合でも、発信者のメールアドレスを把握していれば、メールアドレスで検索することで、位置の確認と音声メッセージを聞くことが可能(該当サイト)。

 現時点で利用できる端末は、各社の携帯電話とAndroid搭載スマートフォン。携帯電話からは、http://j-resqm.digital-office.co.jp/にアクセスしてアプリケーションを入手する(携帯電話によっては一部の機能が利用できない)。Android搭載スマートフォンは、Androidマーケットで「J!ResQ」を検索してアプリケーションをダウンロードしインストールする。iPhone向けも開発済みで現在AppStoreに登録申請中。利用可能となれば「J!ResQ」で検索してダウンロードできるようになる見込み。そのほか、Windows Phone 7向けも今後提供する予定である。

 日本デジタルオフィスと日本マイクロソフトでは今後、日本発の防災アプリとして利用できるよう、J!ResQの多言語対応も予定している。

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