NTT東日本は2011年3月17日夜、東日本巨大地震の被災地エリア(宮城、岩手、福島エリア)の加入電話や通信サービスの被害状況について、同日午後5時時点の最新情報を第18報として公開した。復旧は急ピッチで進んでいるものの、いまだ万単位の回線が利用できない状況となっている。

 同エリアで利用不能となっているサービスおよび復旧の状況は次の通り。加入電話は40万1500回線が利用不能で、前日(16日)の午後5時時点からは16万7600回線が復旧。ISDNは4万3700回線が利用不能で、同じく1万5000回線が復旧。フレッツ光については9万6800回線(うちひかり電話は7万9600回線)が利用不能で、同5万1700回線(ひかり電話は2万5400回線)が復旧しているという。

 特に加入電話が前日から16万回線以上復旧するなど、復旧作業は順調かつハイペースで進んでいるものの、いずれのサービスもまだ数万回線以上が利用不能で、一刻も早い全面復旧が待たれる。なお、最も被害が大きかった上記エリアの周囲にある青森、秋田、山形、茨城エリアについては、一部を除いてサービス提供に支障がない状態に回復しているという。

 NTT東日本は、無料公衆電話の設置状況についても公表した。17日午前8時時点では、東北および北関東、信越エリアの8県で合計274カ所に1204台を設置済みとしている。

 そのほか、災害用伝言ダイヤル(171)および災害用ブロードバンド伝言板(web171)の運用状況も公表した。17日午後1時時点での利用状況は、災害用伝言ダイヤルが約276万件、災害用ブロードバンド伝言板が約20万8500件となっている。