セキュリティ・ソフトウエア・ベンダーの米AppRiverは米国時間2011年3月16日、東日本巨大地震の被災地復興支援をかたる電子メールが出回っているとして注意を呼びかけた。
問題の電子メールは、英国赤十字から配信されたように見せかけ、日本の被災者を支援する意思がある人々からお金をだまし取ろうとする。メッセージでは、日本の悲惨な被害状況を伝え、「日本赤十字は英国から寄付を受けることに合意している」と明記している。
また寄付の手段として、オンライン資金移動サービス「Moneybookers」を使うよう指定。同サービスは、ブローカーなどが利用しており、ほとんど名前を知られることなく振り込まれたお金を回収することができる。
この詐欺メールの特徴は、寄付のあて先として提示されている電子メールアドレスがyahooドメインになっていること。合法的な慈善団体は、独自のドメインを所有している。AppRiverは、「冷静を保ち、寄付する前に慈善団体について調べることが重要だ」と述べている。
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