日本音楽著作権協会(JASRAC)は2011年3月17日、東日本巨大地震の被害を受けた地域の事業者を対象として、同年4~9月の著作権使用料を免除すると発表した。

 対象となるのは、岩手・宮城・福島県の全域と、青森・茨城・千葉県の災害救助法適用地域にあり、JASRACとの間で年間の包括利用許諾契約を締結している飲食店、ホテル、旅館、カラオケボックス、CDレンタル店、フィットネスクラブなど。

 JASRACは、現時点では使用料免除を9月分までとしているが、「10月以降の取り扱いは今後の復興状況により対応する予定」としている。

 東日本巨大地震をめぐる音楽著作権管理事業者の対応としてはこのほか、ジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)が、民放ラジオのIPサイマル放送サービス「radiko.jp」に関連する著作権使用料を当分の間免除すると公表している。