地理情報システム(GIS)を手がける米Esriは、東日本大震災に関する情報発信量などが一目で分かるよう視覚化した地図「Japan Trends Map」を公開した。一般の人々から寄せられた震災に関する報告と位置を、ヒートマップ方式で表示する。

 今回のマップは、ショートメッセージや電子メールで発信された情報、TwitterやWebサイトに投稿された情報を地図上にマッピングするプラットフォーム「Ushahidi」をベースにする。報告などの情報は、UshahidiのAPIを通じて、震災の情報サイト「sinsai.info」と直接連携することで得ているという(関連記事:東北沖地震情報サイト「sinsai.info」、OpenStreetMap Japanが開設 )。

 報告の多い箇所ほど高い温度色で表し、「PROPERTY DAMAGE」(施設の損壊状況など)、「HAZARDS」(救助要請など)、「EVACUATIONS」(避難所など)、「POWER OUTAGES」(インフラ状況など)、「HELP/SERVICES」(利用可能な支援活動など)といったカテゴリー別で表示できる。

 「SHOW REPORTS」をチェックし、地図上のアイコンにポインタを合わせると、各レポートの詳細内容を確認できる。「FILTER BY DATE」により3月11日から1日ごとの推移を確認できるほか、「道路地図」「衛星画像」「地勢図」表示への切り替えも行える。