医療情報サイトなどを運営するQLifeは2011年3月15日、震災地域などで調剤薬局を検索できるサービス「調剤薬局検索<緊急・暫定版>」の提供を始めた。

 携帯電話やスマートフォン、パソコンなどから同サイトにアクセスし、市町村名や薬局名を入力することで検索できる。都道府県名から絞り込む方法でも検索可能。調べた薬局は地図付きで表示される。開局(営業状況)をコメントとして残して共有できる機能も備えている。なお、震災地域向けとして公開を始めたが、データ自体は全国の約5万4000施設をカバーしているという。

 テレビの現地中継などで連日報道されているが、被災地では医薬品の不足状態が続いている。QLifeによれば、抗がん剤や向精神薬、リウマチ治療薬、ステロイドなどを使用している患者の場合、薬がなくなると危険なケースもありうるという。

 被災地域の調剤薬局をほとんどカバーするこのような情報提供サービスは基となるデータベースがなければ作成できないため、個人レベルではなかなか手が出せない。そういう意味で貴重なサービスといえる。

 被災地周辺にいて震災被害を免れた人は、自分が近所の調剤薬局に行く際などにチェックして、営業時間や営業中かどうかなどをコメントに残すようにするとよいだろう。

■調剤薬局検索<緊急・暫定版>
http://www.qlife.jp/meds/pharmacy/