日本マイクロソフトは2011年3月14日、翌日の3月15日午後1時に公開を予定していた次期Webブラウザー「Internet Explorer(IE)9」製品版について、日本語版の公開を延期すると発表した。東日本大震災の発生に伴い、ネットワーク回線への負荷軽減や、企業における節電などへ配慮した措置である。

 IE9は、ユーザーインタフェースの刷新やJavaScript実行速度の向上、セキュリティの強化、HTML5をはじめSVG(Scalable Vector Graphics)やCSS3といったWeb標準規格のサポート--などを行っている。2010年3月にプレビュー版、同年9月にベータ版、2011年2月10日に製品候補版(RC版)の公開を開始している(関連記事)。

 日本語版の製品版についての新たな公開時期は現時点では未定。今後の復旧状況を見て判断するとしている。